なぜヨガをすると心と体が整うの? 〜呼吸が大事な理由とは?〜 前編

 

前編:人間五層説からみる呼吸が大切な理由〜理論篇〜

「なぜヨガで心と体が整うの?」と、疑問が浮かんだことはありますか?
それをテーマに今回前編をお話させて頂きたいと思います。

ヨガの見方の一つに人間五層説という考え方があります。
まずは、人間五層説を説明させて頂きます。

一番外側の層「アンナマヤ・コーシャ(食物鞘)」です。
私たちが触り見ることのできる粗い層です。肉体のことです。普段、何を食べているかに影響を受けます。

外側から2番目の層は、「プラーナマヤ・コーシャ(生気鞘)」です。
生気(プラーナ)より構成されるエネルギー体です。このプラーナは5つあると云われています。
新鮮なプラーナを得ることで生命力が高まると云われています。
ここから目に見えない層です。

外側から3番目の層は、「マノマヤ・コーシャ(意思鞘)」です。
感情や心に関わる層です。
ここが安定してないと感情に振り回されてしまいます。これより外側の2つの層を安定させると、この層も安定しやすくなります。

外側から4番目の層は、「ヴィジュナーナマヤ・コーシャ(知性鞘)」です。
物事と意識を統合して判断します。
ここが乱れると、正しい行いや選択が難しくなります。

外側から5番目の中心の層は、「アーナンダマヤ・コーシャ(歓喜鞘)」です。
歓喜に満ちています。
ここに前回のコラムで記載した私達の本来の姿が存在します。
「サット(永遠)・チット(知識)・アーナンダ(至福に満ちている)」が存在します。

以上で、人間五層説を説明してきましたが、
湖に小石を投げたら、湖に波紋が広がるように、どの層が崩れても、隣り合う層に影響するので、一つバランスが崩れれば、全体のバランスが崩れてしまいます。

これをもっと簡単に言うと、
心の層(意思鞘)と体の層(食物鞘)の間である呼吸の層(生気鞘)を意識しながらアーサナの練習でポーズをとると、隣り合う層は影響し合うから心も体も整いヨガの恩恵を得やすくなります。これが呼吸に意識を向けてくださいという理由です。

ヨガをすれば心も体も整う。
忙しい現代に必須ですね。

最後までお読み頂きありがとうございました。

Jay Gurudev!
Jay Guruma!
Jay Jay Sri Radhe!